足場代を施主が負担するケースと注意点|【松本市・安曇野市・塩尻市】
外壁塗装や屋根リフォームの見積書を見たときに、「足場代」という項目を見て驚かれる方は少なくありません。
工事の内容そのものとは別に、数十万円単位の費用が計上されることもあり、「これは誰が負担するのが当たり前なの?」と不安になる方も多いはずです。
本記事では、足場代を施主が負担するケースと、そのときに注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
特に、松本市・安曇野市・塩尻市エリアで外壁塗装やリフォームを検討している方に向けて、契約時に損をしないための考え方をまとめました。
足場代とは?内訳とおおよその相場感
まずは、足場代の中身をざっくり把握しておきましょう。足場代は単に「鉄のパイプを立てるだけの費用」ではなく、
- 足場材のリース料(材料費)
- 運搬費(トラック・人員の移動)
- 現場での組立・解体にかかる人件費
- 安全対策のためのネット・シート類
といった要素が含まれています。一般的な戸建て(2階建て・延床30坪前後)の場合、足場の面積はおおよそ200㎡前後になり、単価は700〜1,500円/㎡程度が目安です。
| 建物の例 | 足場面積の目安 | 足場代の目安 |
|---|---|---|
| 2階建て戸建て(30坪) | 約180〜220㎡ | 約15万〜30万円 |
| 3階建て戸建て | 約230〜260㎡ | 約20万〜40万円 |
| 小規模アパート | 約300〜400㎡ | 約30万〜60万円 |
足場代を施主が負担する主なケース
次に、足場代を施主側が負担するのが一般的なケースを整理してみます。ここを理解しておくと、見積内容の妥当性が判断しやすくなります。
ケース1:戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装を単独で依頼する場合
もっとも一般的なのが、戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装を単独で依頼するケースです。
この場合、足場を使うのは依頼した工事(塗装や補修)が目的であり、費用の負担者はその工事を依頼した施主となるのが通常です。
松本市・安曇野市・塩尻市エリアでも、外壁塗装の見積書にはほぼ必ず「足場工事一式」として項目が入り、施主負担として計上されます。
ケース2:リフォーム内容が足場ありきの工事になっている場合
たとえば、
- 外壁の張り替え・カバー工法
- 屋根の葺き替え・太陽光パネルの設置
- バルコニーや庇の改修工事
など、どうしても足場がないと安全に作業できない工事の場合も、足場代は施主側が負担するのが一般的です。
施工業者から見れば、足場は「工事を安全に完了させるために必要な道具」であり、その費用は工事費の一部という位置づけになります。
ケース3:工務店・ハウスメーカー経由の工事で、見積書に足場代が明記されている場合
ハウスメーカー・工務店を通じて外壁塗装やリフォームを行う場合、
- 見積書に「仮設足場工事一式」として記載
- 他社との見積比較では足場項目が別立てで表示
といった形で、足場代を明確に切り出した見せ方をしているケースがあります。
この場合も、「工事一式」の中に足場代が含まれているだけであり、実質的には施主が負担していることに変わりはありません。数字として見えるかどうかの違いです。
ケース4:マンションやテナントビルの専有部分工事で足場を追加する場合
マンションやテナントビルの大規模修繕とは別に、専有部分の改修工事のために足場を追加する場合、その費用を専有部分の所有者(施主)が負担するケースがあります。
たとえば、
- 大規模修繕と別タイミングでバルコニー側の窓交換をしたい
- 専有部分のみの外装変更を行いたい
といった場合、管理組合の足場では対応できず、個別に足場を組む必要が出てきます。このようなケースでは、依頼した側(施主)が足場費用を負担するのが基本です。
足場代をめぐるトラブル例とよくある誤解
足場代は金額が大きい分、トラブルの原因にもなりやすい費用項目です。松本市・安曇野市・塩尻市エリアでも、実際に次のような相談が見受けられます。
よくあるトラブル例
- 見積書に「足場一式」とだけ書かれていて、金額の妥当性がわからない
- 別業者にも工事を頼みたいのに、「足場共用の可否」が事前に説明されていなかった
- 足場代無料と聞いていたのに、他の項目が割高だった
- 大規模修繕の足場が出ているのに、個別工事の足場を別途請求された
松本市・安曇野市・塩尻市のリフォーム契約における足場代の傾向
松本市・安曇野市・塩尻市エリアは、地元工務店や地域密着の塗装店が多い地域です。その分、
- 「足場代を含めた一式価格」で提示する業者
- 「足場代を切り出して透明化」する業者
など、見せ方に違いが出やすいのが特徴です。
中には、同じ規模の建物なのに足場代が業者によって2倍近く違うケースもあります。
これは必ずしもぼったくりというわけではなく、
- 足場専門業者に外注しているか、自社で組めるか
- 安全対策(メッシュシートの質や範囲など)への考え方
- 運搬距離や養生範囲の違い
といった条件によって金額差が生まれていることもあります。
足場代トラブルを防ぐためのチェックリスト
最後に、足場代をめぐるトラブルを防ぐために、見積もり段階で確認しておきたい項目を表にまとめました。印刷してチェックしながら業者と打ち合わせするのもおすすめです。
| チェック項目 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 足場代の内訳 | 「足場一式」ではなく、面積・単価・合計金額が明記されているか。 |
| 足場の範囲 | どの面まで足場を掛けるのか(家の四方、ベランダ周り、下屋根など)が図面や説明で確認できるか。 |
| 他工事との共用可否 | 太陽光・アンテナ・雨樋交換など、別業者の工事と足場共用ができるかどうか。 |
| 無料や値引きの理由 | 「足場代無料」「大幅値引き」となっている場合、その分が他の項目に上乗せされていないか。 |
| 追加請求の条件 | 工事内容の変更や工期延長があった場合に、足場代の追加が発生する条件が契約書に記載されているか。 |
| 地域での実績 | 松本市・安曇野市・塩尻市エリアで、同規模の住宅での足場実績や事例を見せてもらえるか。 |
まとめ|足場代は「見せ方」だけでなく中身で比較する
足場代は、外壁・屋根工事を安全に行うために欠かせない費用です。
松本市・安曇野市・塩尻市エリアでも、施主負担となるケースが一般的ですが、
- 何にいくらかかっているのか
- 足場をどう使うのか(共用・追加工事など)
- トータルの工事内容とのバランス
をしっかり確認しておくことで、「思ったより高かった」「説明がなかった」といったトラブルを大きく減らすことができます。
見積もりで不明点があれば、そのままにせず、遠慮なく質問してクリアにしておくことが大切です。
外壁・足場工事に関するご相談は無料です。
松本市・安曇野市・塩尻市エリアを中心に、現場経験豊富な専門スタッフが丁寧に対応します。
※本記事は一般的な内容に基づいており、具体的な契約条件や費用負担の取り決めは、各業者・工事内容によって異なります。最終的な判断は、契約書・見積書の内容をご確認のうえ行ってください。