足場作業に必要な資格と講習を徹底解説|2025年最新対応
建設現場でよく見かける足場作業。実は高所作業であるため、労働災害防止の観点から資格や講習の受講が法的に義務づけられているケースも多くあります。
この記事では、足場の組立てや解体、作業補助を行う際に必要となる資格や講習について、2025年現在の最新情報をもとに分かりやすく解説します。
足場作業に必要な主な資格と講習
① 足場の組立て等作業主任者
高さ5メートル以上の足場を組立・解体・変更する際には、この国家資格を持った作業主任者の配置が義務です。
- 対象者:実務経験3年以上の者
- 講習時間:学科14時間+修了試験
- 実施機関:都道府県労働局認定の機関
✅ ポイント: 資格者は「安全対策の責任者」として現場を管理します。
② 足場の組立て等に係る業務特別教育
高さ5m未満の足場作業を行う作業者は、この特別教育の受講が必要です。
- 対象者:足場の組立・解体に直接関わる作業者
- 講習時間:学科6時間+実技1.5時間
- 内容:足場の基本構造、墜落防止策、作業手順など
③ フルハーネス型墜落制止用器具特別教育
高さ2m以上で作業する際、フルハーネスの装着が義務化されています。それに伴い、この特別教育が必要です。
- 対象者:高所作業に従事するすべての作業員
- 講習時間:学科3時間+実技1.5時間
- 内容:ハーネスの正しい装着方法、落下時の影響、救助方法
④ 職長・安全衛生責任者教育
作業チームを統括・指導する役割を担う人に必要な講習です。特に新規入場教育やKY活動の主導者に必須です。
- 対象者:現場の職長(リーダー)となる予定の人
- 講習時間:合計14時間(2日間)
- 修了証:受講修了者に交付
資格の取得にかかる費用と期間の目安
資格・講習名 | 費用目安 | 所要時間 |
---|---|---|
足場の組立て等作業主任者 | 15,000円~20,000円 | 2日間(学科+試験) |
足場の組立て等に係る特別教育 | 8,000円~12,000円 | 1日(学科+実技) |
フルハーネス特別教育 | 7,000円~10,000円 | 半日~1日 |
職長・安全衛生責任者教育 | 15,000円前後 | 2日間 |
資格がないとどうなる?罰則や事故リスクも
- 無資格での足場組立・解体は労働安全衛生法違反
- 労働基準監督署による指導・是正・工事停止命令の対象に
- 万一の事故発生時に業者・施主の責任問題に発展
⚠️ 足場工事は命に関わる作業。資格や教育の受講は義務であり、現場を守る最も基本的な安全対策です。
まとめ|安全な足場工事には資格取得が不可欠
- 足場作業には国家資格や特別教育の受講が必須
- 5m以上の作業には作業主任者の配置が法令で義務化
- 高所作業ではフルハーネス特別教育も必須
- 安全な現場づくりには、資格取得と教育が最優先
現場の安全・信頼性を守るため、必要な講習は必ず受けておきましょう。
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