足場・外壁塗装のプロ。現場経験25年のベテラン職人

結論は“同時施工が基本的に有利”。理由は①「足場費の重複を避けられる」②「工期が短く生活負担が軽い」③「色合わせや防水ラインなど仕上がりの一体感が出る」④「保証やメンテ周期を揃えられるから」です。

足場は安全作業の土台。一般的な2階建てで15〜25万円前後が目安です。
外壁→数年後に屋根…と分けると、この足場費を2回払うことになります。

同時なら足場は1回分で済むので、トータルで15〜25万円の削減が期待できます。
工期も別々だと延べ2〜3週間×2回が、同時なら2〜3週間前後で完結。窓の養生や駐車スペースの制限も1度だけで済みます。

2階建て30〜35坪の一例です（塗料はシリコン系想定）。

あります。外壁と屋根は雨仕舞い（防水ライン）で連続しています。同時施工ならシーリングや板金の納まりを一体で最適化でき、雨漏りリスクを下げられます。

また、保証・メンテ周期を一本化できるのも大きい。別々にやると「屋根は保証中だけど外壁は切れた」など管理が複雑に。同時なら次回メンテの目安（10〜15年など）が揃い、計画も立てやすいです。

例外はあります。
・屋根材が塗装不可（脆弱化モニエルやノンアスベスト初期スレートの一部）でカバー工法が必要。
・外壁が大規模補修（張り替え等）で工程が重く、屋根と分けた方が養生・搬入が安全。
・資金計画の都合で、年度をまたぐ補助金・控除の活用を分散したい。
こうした場合は、工程・コスト・安全性を見て最適解を選びます。

天候が安定する春・秋は乾燥条件が良く人気です。梅雨・真冬でも条件を守れば施工可能ですが、乾燥時間を厳守します。

塗料はウレタン < シリコン < フッ素・無機の順に耐久が上がり価格も上がります。屋根は紫外線が強いので、外壁より一段上のグレードを選ぶと再塗装サイクルが揃いやすいです。

同時でも負担は1回分で済むのが利点。
・水性塗料中心で臭気は軽減（工程により溶剤使用あり。事前に工程表で説明）。
・洗濯物は塗装・高圧洗浄の日のみ室内に。
・車は養生＋離して駐車、近隣へは工事前の挨拶と工程周知を徹底します。

次をチェックしましょう。

はい。足場費の一回化・工期短縮・仕上がり一体感・保証統一のメリットは大きいです。まずは現地調査で劣化状況を診断し、外壁塗装と屋根塗装を一緒に行う前提で複数社の見積もりを比べましょう。気になる点は、工程表で事前にすり合わせれば安心です。