DIYで足場は組める?法律とリスクをわかりやすく解説【安全第一】
外壁の塗装や屋根の補修を自分でやってみたい——そのような方が気になるのが「足場も自分で組んでいいの?」という疑問。
結論から言えば、DIYで足場を組むことは可能ですが、重大な法律的・安全上のリスクがあります。
この記事では、足場をDIYで組む際に知っておきたい法律、事故のリスク、やってはいけないケースなどを詳しく解説します。
足場はDIYで組めるのか?
足場の設置は原則としてプロの施工業者が行うものですが、私有地内での作業に限り、DIYも法律違反ではありません。
ただし、以下のような条件をすべて満たしている場合に限ります:
- 施工対象が自己所有の住宅である
- 作業者が自分または家族のみ(労働者ではない)
- 公共の通路や隣地に影響を及ぼさない
⚠️ つまり、「合法=安全」というわけではありません。
DIY足場の法律的な注意点
① 労働安全衛生法の適用はある?
労働者を雇って作業する場合、労働安全衛生法が適用され、足場の設置・使用に厳格な基準が課されます。
DIYであっても、以下に該当する場合は「労働」とみなされ違法となる可能性があります:
- 職人やアルバイトを雇って手伝わせる
- 報酬が発生する(リフォーム業者と協働)
② 高所作業は建築基準法にも影響
3m以上の高さになる場合、建築基準法上の「仮設工作物」扱いとなるケースもあり、自治体によっては届け出が必要になることがあります。
都道府県や市町村によって異なるため、事前確認が必要です。
DIYで足場を組むリスク
リスク内容 | 具体例 |
---|---|
落下事故 | 固定が甘く、足を滑らせて転落 |
倒壊事故 | 強風で足場が崩れる・隣家を破損 |
近隣トラブル | 道路や敷地外にはみ出して通報される |
保険未適用 | 火災保険・工事保険の対象外となる |
DIYで使える足場資材は?
市販されている簡易的な足場には以下のようなものがあります。
- 折りたたみ式作業台: 高さが1.5〜2m程度の簡易足場。低所での使用向き
- 単管足場: DIYでもホームセンターで購入可能だが、専門的な知識が必要
- ローリングタワー: キャスター付きの移動式足場。安定性に不安あり
👉 いずれにせよ、3m以上の作業には不向きです。無理せずプロに依頼しましょう。
DIY足場を使う際の安全対策
- ヘルメット、安全帯を必ず着用
- 作業は必ず2人以上で行う
- 風の強い日・雨天は作業しない
- はしごや台の上では塗装や施工をしない
⚠️ 素人判断での高所作業は、命に関わる事故を引き起こすリスクがあります。
DIYよりプロに頼んだ方がよい理由
- 事故・トラブル時に保険が適用される
- 設置・解体まで数時間で完了
- 高所作業の安全性・スピードが違う
- 近隣への配慮やクレームリスクが低い
足場代を節約するためのDIYが、結果として大きな損失を生むケースもあります。
まとめ|足場のDIYは可能だが、安全と法律をよく確認しよう
- DIYで足場を組むこと自体は私有地なら可能
- ただし、労働者を使うと法律違反にあたることも
- 高所でのDIY作業は事故リスクが高く非常に危険
- 迷ったら、安全面と保険を重視してプロに依頼を
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